【大人の修学旅行　Renati tura主催香老舗松栄堂とゆったり御所でのくつろぎ時間】

2025年10月6日、天赦日、一粒万倍日、そして中秋の名月の日に
香老舗　松栄堂薫習館にて「月見香」のお題で弊社主催の聞香体験会を開催しました。

コロナ禍以前、当スクールでの開催は松栄堂本店奥の和室での開催でしたが
今回は新しく設えられた椅子式のお部屋での体験となります。

香りを2種
月として4包、客として3包から
まずは月を試して出香
6種をシャッフルして3包を聞きます。

今回の出題は「十五夜」「十六夜」「木間月」「残月」「宵待」「水上月」「夕月夜」「雨夜」の中から答えます。

この体験は聞き比べで勝敗を決するものではなく
ご縁あった香りが、どのような意味合いで己の前に存在したか
香りの声を聴きとる体験でした。
全神経を集中し、刹那を感じます。

体験が終わると今回出香頂いた松栄堂代表の畑元章様よりご講話いただき
香木の買い付けの様子や香木の香りの品評、保存方法などをお聴きします。

皆様、質問も積極的になさって大変盛会となりました。

掛け軸の「玄通」の言葉について
社長の並々ならない香りの道への思いを聞かせていただきました。

午後からは居を移して御所内の和室を借り切って静かな環境でみんなでお弁当
お弁当は中立売休憩所のお弁当です。

ゆったりとした空気の中で銘々が居心地のいい場所を探してゆっくりのんびりです。

畳の上で寝転んだり、茶室で座禅をしたり、おしゃべりをしたり、ゆっくりお茶を飲んだり
心行くまで秋の御所を楽しみました。

そういえば昨夜は今上両陛下が御所内でお泊りのようでした。

茶室から見る風景も心落ち着きます。

今回は「精油」を離れて
日本人が千年前に文化として持っていた「お香」を感じて
そのあと御所で「なにもしない」時間を緑の中で楽しむ
ただ感じるということを充分に堪能できた贅沢な時間でした。

最後に全員が畳の上に寝転んで自分のうちそとをフォーカシング・チェッキング
足の裏から始まって体の内側までを整えていきます。

今回の修学旅行は知識を「入れる」ではなく
「空っぽ」を自分の中に沁みこませる体験
自分軸に戻っていくために
原点回帰できた一日だったと思います。

懐かしいあの場所を掴むために
京都御所の中でゆっくりと空っぽを満たしていく贅沢

雑念を入れずただ香に向き合いかおりで全身を満たした後
日本家屋の中で緑に包まれて何もしない時間を過ごす

顧問の櫻井和俊先生から使用した香木は上野の森美術館で嗅いだ
蘭奢待の香りに似ていると仰っていただきました。
香老舗　松栄堂で出香いただいた畑社長に改めて感謝です。

Renati turaでは心体が喜ぶイベントをこれからも開催していきます。
こちらの体験にご興味がございましたらご一報くださいね。