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2023.02.21新講座

「ナラティブアロマテラピー®を商標登録いたしました。

ナラティブアロマテラピー®とは「香りによって脳を整え、整えられた脳によって自分がどのように生きたいかということを香りに落として物語にしていくプロセスワーク」です。

ナラティブアロマテラピー®は弊社が登録した調香とアロマセラピーそのものにかかわる商標です。
この言葉には深い深い思い入れがあります。
私がまだアロマセラピーインストラクターを目指していたころ
学名が覚えられずに苦労していました。
アロマテラピーの解説本に書いてある学名の説明に違和感があり
丁度その頃徳島大学解放実践センターで元鳴門教育副学長であった清野茂博名誉教授(故人)が
「ラテン語入門」講座を開講しているのを見つけて学び始めました。
イギリスのオックスフォード中学校のラテン語のテキストを使いながら学んでいく中で
清野先生から「今、頑張っていること」と聞かれ、「薬用植物の学名を覚えること」といったのがきっかけで
直接先生からアロマとハーブの学名の語源を教えていただいたことに始まります。
そしてその中からラテン語の「narro(原型)」1.話す、語る、物語る2.言う、述べる
【出典 改訂版羅和辞典 水谷智洋編 KENKYUSHA 410pp下から8行目】
という言葉を丁寧に解説されていました。
この言葉はのちにナレーションという英語になり日常的に使われる言葉となっております。

人が悩むとき、癒しを求める時というのは現実に起きている現象が自分に了解できなかったり
受け入れられなかったときに起こります。
どんな不運が起こってもどんな禍が起きてもそれを受け入れて認められればそれは苦悩にはなり得ないのです。
その意味において他者から見ていかに幸せそうに見えてもそうではないことが往々にして起こるのです。

それではその苦悩から解放されるためにはどうすればよいのか?
人はその了解できない納得できない想いを了解可能な「物語」に変えていくことが出来た時に
はじめて苦悩から解き放たれ平安を迎えることが出来る。

遠く神話の時代に語られていたことは現実に起きたことかどうかは別にして
その地域の中にある暗黙知として成立する「物語」が形成されることによって
起こってしまう災難を神の怒りだと納得して暮らしたように

科学技術が進み、すべてのことがコントロールできるように思えるような現代において
天変地異ですら神の怒りではなかったという事が分かったからこそ
吾々人類はより悩みを深くしてしまっています。

心の隙間をお金で埋め、ゲームやギャンブルなどへの依存で埋め、新興宗教への依存で埋め
この状態は幸せといえるのでしょうか。

その中で人類はコロナ禍を経験して、より集団から個人へのシフトが進んだ中で見えてきた新しい価値観

「集団の幸福のために個人を犠牲にする」という考え方から
「個人個人が幸福になることで社会全体が結果として幸福になっていく」

そういう兆しが、サインが多くみられるようになったと感じています。

そしてその幸福は他者と自分を比較して得られるという類いのものではなく、
心から自分が心地よいと感じられるものの中で暮らすライフスタイルの中にあるものです。
見栄や虚飾、競争に勝ち抜かなければ生きられない時代をそれだけが幸福のバロメーターの時代をもう終わらせましょう。

私達は戦後GHQの指導によって国の再生を図るプロセスの中で欧米の価値観を元に生活を立て直してきました。
私の母の世代は修身(道徳)の教科書を墨で塗りつぶしてしまった世代です。
戦争に負けた衝撃から本当に大切なことまで全て塗りつぶしてしまって何時しか日本人らしさを失ってしまって
欧米のように白黒をハッキリつけたり、意見をはっきりストレートに述べたり、競争に勝つのが美徳とされてしまいました。
丁度受験戦争の時代に生まれた私は「勝つこと」を命題に本当に大切なものから切り離されて育ちました。

それが人と「和」することです。
白黒をハッキリつけるのではなく、結果を求めるのではなくプロセスを大事にして許しあう心を持つこと
人を敬い、大切にすること。はっきりした物言いではなく相手と長く付き合えるような会話をすること
暮らしを美しく整え、自らの行動も人間として恥ずべきことをしないこと。

我々は元々そういった美点があるにもかかわらず、目を閉じ続けてみないようにしていたように感じています。

はっきり相手を言い負かすことに猛ことよりも相手を生かし、相手を育み、命を使うことができる言の葉を使う日本人がもっともっと増えてくれたら。
そういう思いで
「香りによって脳を整え、整えられた脳によって自分がどのように生きたいかということを香りに落として物語にしていくプロセスワーク」
それこそがナラティブアロマテラピー®です。

このワークは日本産精油のみならず外国産精油も利用します。
よく質問で「なぜ日本産精油だけを使用しないのですか」と聞かれることがありますが
私はいつもこう答えています。

「貴方はどこから来ましたか?」

これは歴史的問いです。
日本人は単一民族と思われていますが実はそうではなく、おそらく4万年前~2万年前の間に樺太から、ユーラシア大陸から、または黒潮に乗って東南アジアから沖縄を渡って
日本本土に上陸した様々な人種間で混血が起こり、歴史的に早い段階で混血が完了し単一民族のように思われるようになったという事情からきています。
現代人類がアフリカでホモサピエンスとして発生したのが約20万年前、それから16万年かけて日本に到達する間に様々な香りを体験し、経験の数が嗅覚受容体を数多く活性化させ
それによってたくさんの嗅ぎ分けが可能になってきました。
日本人までのルートが寒冷地ではなくおそらく温暖な地域を選んで進んだため、生物多様性が豊かな場所で過ごしていたため沢山の香りに応答できるようになったと考えられます。
ということは凡そ4万年前~2万年前からは日本の風土にあった嗅覚を育んだけれども、それより以前の香りの記憶として、遺伝子コードの中にアフリカや欧州、アラビア、中央アジア、東南アジア、東アジアの香りが織り込まれている我々は香りの旅の終着点にまでたどり着くことが出来た民族だと考えると、遠い昔故郷だった国の香りに反応しても何ら疑問を感じないばかりか、それによって自分自身のルーツを確かめ、理解する縁になりはしないかと考えたことによって、日本産精油だけではなく世界の精油を視野に入れることこそが、より深い自己理解につながり、本来の自分の「物語」を創り出すことに繋がるのではないかと考えてそのプロセスワークをナラティブアロマテラピー®にて教授させていただいております。

「貴方の心地いい場所はどこですか?」

私は生まれ育った郷里が好きになれない。なじめない人でした。徳島の風景は空気感は好きで大自然も好きで、空も好きなのにどうしてもなじめない。
それを大学在学時の心理学ゼミで話したところ主任教授から「徳田さんに居場所はないよ。」と仰られ吃驚して「それはどういう・・・。」というと
「徳田さんは居場所を作る人だよ。居場所を作る人には居場所はない。居場所を作る人は作る使命があるのですよ。」と言われたのが忘れられずに暮らしていました。

30代後半のある時、人生に行き詰まりを感じて単身海外に渡った時、入国したミラノ空港で飛行機からパッセンジャーブリッジを渡る瞬間に一呼吸した時に感じた
「ここは私の国だ・・・。」と思った感じ。
まだ彼の地を踏んでいないにも関わらず空気だけで居場所を見つけられた瞬間に、「この世のだれもが心地よく空気を吸える場所はある」という事を直感した思いが
いまでは弊社のキャッチフレーズになっている「1町1村1アロマ」という言葉に代表されて

🌿今の場所が生きづらい人は、心地よい香りだと思える場所を探すことができればそこから抜け出せるかもしれない。
🌿自分が間違っているのではなくて、環境が自分に合っていないだけかもしれない。
🌿だからこそ香り日本一を目指すのはやめて、その土地で共通の「香り」を大事に育てて、それを地域の財産とし、その香りに惹かれる人が笑顔で暮らせるまちづくりをすればいい。
🌿このプロセスは町の活性化や産業化につながり香りを観光資源と位置付けて活動することができる。
🌿どこにも行けない人はせめて自然界の香りの濃度で、好きな香りのオリジナルブレンドを持つことで今いる場所を快適にすることが出来る。

そのためにゆるふわっと好みを最優先させた香りを選ぶ事、選んだ香りを生かし切るブレンドワークをお伝えしております。

私自身所属している公益社団法人日本アロマ環境協会(略称AEAJ)が開催するAEAJイメージフレグランスコンテスト富山にて日本アロマ環境協会賞をいただくという栄誉をいただきました。
ブレンドの時に何か月か構想を練っていたのですがまとまらず、行ったことのない富山のイメージを広げるのに苦労しましたが
コンテストの締め切り日に生徒さんと話したことが切欠で創香することが出来ました。

賞をもらったときにはにわかに信じられませんでしたが、東京国際フォーラムの華やかな表彰式に参加させていただき、受賞者の方々ともつながりを持つことが出来ました。

富山のことは何も知らない私がなぜ受賞したのだろう。
それが不思議で受賞半年後に富山に向かいました。
夜10時から軽自動車の助手席に揺られること7時間、目の前に朝焼けの富山湾が見えました。
潮騒が聞こえました。
その潮の香りを、風の梵と、波の音と、上ってくる太陽の光を感じた時、私は自分がなぜ賞をいただけたかの意味を知りました。
本当にイメージと一緒の光景がそこにありました。

ただ涙がこぼれて生きていることに感謝した瞬間でした。
受賞タイトルは冬から春に向かう富山湾を描いた
「立山連峰より雨晴海岸へ・春~命の出合う瞬間~」

私にとって「富山」はこの時から第2の郷里になったと思えた瞬間でした。

人は香りによって故郷を作ることが出来る。

例えば各地転々として故郷と呼べる場所を持たない人や
生まれた場所が分からない人や
私のように郷里を好きになれないと思っている人に
この世界に居場所を作るために香りは存在するのです。

 

今その香りは受賞者5人の総意の元、コンテスト後にできた「道の駅 雨晴(雨晴)」にて販売されています。
これも香りによるご縁の賜物だと思っております。

香りによる自分の人生の物語の語り直しをナラティブアロマテラピー®によって行う。
弊社ではアロマブレンドデザイナー講座にて行っております。
またセッションも行っております。
ご興味のある方はお問い合わせください。お待ちしております。